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厄介な南京虫にバイバイ!調査から駆除までの道のり
南京虫の被害が日本の大都市を中心に増えています。南京虫は国外・国内旅行の観光客の荷物や土産物に紛れて海外からやってきて、生活環境に定着・繁殖しているのです。大型蚊帳や防虫シートなどで外敵防除をすると共に、痕跡を見かけた際には対策や駆除が必要になります。南京虫の駆除や対策方法について紹介していきましょう。
南京虫?疑問を持ったらすぐに調査しましょう！
南京虫の通り道とは？
南京虫の英名は『ベッドバグ』。その名の通り寝室付近が被害・繁殖の中心になります。寝室周りに虫影や糞などの「遭遇疑惑や違和感」を感じた時には、すぐさま侵入原因と侵入ルートを調査しましょう。南京虫の通り道は主に被害場所付近の暗くて狭い隙間になりますので、畳や家具の隙間や物置などを重点的に繁殖状況を調査しましょう。
南京虫の探し方
南京虫は部屋の小さな隙間に潜んでいますので、部屋の隅に産卵していることも少なくありません。発生初期段階ならば駆除は容易ですが、長期化してしまうと南京虫対策は難しくなりがちです。南京虫の調査方法は以下になります。
- ・痕跡を視覚で確認する（黒い糞や成虫）
- ・兆しを嗅覚で確認する（カビ臭く甘い、人間の嫌いなにおいがする）
- ・検査キットを使用する（炭酸ガストラップなど）
安全に調査判断をする方法として、調査トラップを用いた方法があります。すなわち、粘着トラップとは隙間や二酸化炭素を感知する南京虫の習性を活かして、接着剤の塗布面がある接着板を用いて捕獲を行うのです。
【メリット】
- ・安全に調査ができる
- ・そのまま集塵袋などに捨てることが出来る
- ・捕獲状況や設置状況によってルートパターンの割り出しができる
【デメリット】
- ・調査に時間が掛かる
- ・発見率が設置場所や出現頻度によって異なる
- ・取りつけ方によって南京虫が避難してしまう
夜のモンスター?!スーパー南京虫に注意!
近年では「スーパー南京虫」と呼ばれる、殺虫剤抵抗性（農薬耐性・薬剤耐性）を持った南京虫が欧米で問題になっています。この薬剤抵抗性種が海外で「ベッドバグに化学薬品が効かない！」と頭を悩ませており、その対抗性が異変した「スーパー南京虫」が個体数を増やして日本に到来してきているのです。
【どうやって駆除をするのか！？】
上記の噴射式や噴霧式の薬剤の中にはこの厄介な害虫にも効くように、ペースト状にした有効成分やマイクロパウダー配合の物もあります。薬剤使用の他に、殺虫剤系統に抵抗力を持った個体には、薬剤使用以外の方法での駆除方法を併用することが重要です。
スチーム機を利用した駆除
スチーム熱消毒は高熱の蒸気を利用した室内消毒方法です。高熱スチームの殺虫処理になりますので、薬剤の毒性が気になる方も気軽に行うことが出来る方法となります。しかし、高熱処理・高温洗浄になりますので、室内の家具や家電に染み跡が移る恐れがあります。また、熱だけでなく高圧スチームでも殺虫を行うことができます。
バーナーを利用した駆除
大型・小型バーナーを用いて南京虫を焼く方法もありますが、あまり現実的な方法とは言えません。熱乾燥によって残存虫や卵にも効果を発揮しますが、難点は焦げ跡やカセットボンベに引火するリスクが高い点。メリットも有りますが、火災などのデメリットが大きい方法と言えるでしょう。
建物を傷めない駆除方法もあります
【凍結駆除】
スチーム機や熱風乾燥機で南京虫を駆除する方法の逆に、凍結させることで南京虫退治を行うことが出来る方法もあります。噴射ボタンを押すことで、炭酸ガス（ドライアイス）を噴霧する仕掛けで、内装を傷めずに処理を行うことができるのです。
【真空処理】
真空掃除機を用いて南京虫を吸い取ることで、南京虫の根絶をすることができます。南京虫をつぶしてしまうと、内部の卵が拡散してしまう恐れがあり、時間差をおいて孵化し被害が再発してしまうのです。
上記の駆除・処理方法は専門性が高く、難易度が高いという欠点があります。温度センサーなどを用いて適温をモニタリングして、処理面積によって散布量のコントロールも必要です。もちろん、測定に必要なモニターや安全装置などを揃える必要もあります。
南京虫対策の難しいところは外側や端などの見つけづらい場所に生息している点になり、駆除の難しいところは効果の高い駆除方法が軒並み専門性が高い点になります。この2つの難しい点を解決するのが、衛生害虫駆除業者の役割になります。調査や駆除の段階で、困りごとが発生した際に相談してみてはいかがでしょうか。