イエダニは、一般的なダニ対策では効果がありません。「なにかに刺された……イエダニがいるかも?」と思ったら、イエダニの生態をよく確かめて、効果的な駆除・対策をおこないましょう。
イエダニは、ネズミなどの小動物に寄生する性質があって、イエダニだけを駆除することは大変むずかしいうえに、ほかのダニとはちがって、洗濯で死滅させることができないからです。
ここでは、イエダニに刺されたときの症状から発生原因、駆除・予防方法までまとめて解説しています。この記事を読めば、イエダニの全貌がわかり、適切に退治することができます。
イエダニに刺されたときの症状
イエダニは吸血性ですので、「刺す」のではなく「吸血」をしているというのが正しい表現です。ですが、一般的には「刺された」と表現するほうが多いかもしれません。吸血された箇所は、非常にかゆくなるのが特徴です。
また、吸血された部分から感染症を発症することがあります。市販薬などを塗っても炎症が抑えられないこともあるようです。炎症がひどい場合には専門の医療機関で診てもらうことをおすすめします。
ノミ・ツメダニに刺されたときの症状とのちがい
家の中では「ノミ」や「ツメダニ」に刺されるケースもあります。イエダニに刺されたのかどうか確信が持てないときには、「ノミ」「ツメダニ」に刺されたときの症状と比較してみましょう。
ノミに刺されたときは、その場では気づかず1~2日後に赤いブツブツができ、水ぶくれになったり赤く腫れたりすることがあります。刺された場所は強いかゆみがあり、しっかり噛み跡が残っていることが多いです。足のスネなど露出している箇所が刺されやすいといわれています。
ツメダニに刺されやすい箇所は、二の腕や太もも、お腹などのやわらかいところです。露出していない箇所でも刺されることが多いです。イエダニにも同じような場所を刺されるので見分けるのがむずかしいかもしれません。
ただ、刺されてからかゆみが出るまでの時間で判断することが可能です。イエダニは、刺されてすぐにかゆみが出始めます。しかし、ツメダニの場合は刺されたときにはかゆみがなく、数時間後に腫れとかゆみが出てきます。
イエダニは肉眼で見えることもある
イエダニは0.7cm~1mmです。肉眼で見えるか見えないかギリギリの大きさかもしれません。しかし、イエダニは人を刺すと(吸血すると)赤っぽい色に変化するので見つけやすくなります。
イエダニが発生する原因
イエダニは名前のイメージからすると、「家で発生するダニなのかな?」というイメージを持たれがちです。しかし、イエダニはもともと屋外にいるダニの一種です。
イエダニは、ネズミや野鳥などの小動物に寄生しています。その小動物にくっついて家に入ってくるのがおもな侵入経路です。また、軒先などで小動物が死んだ場合、新たな寄生先をもとめて家に侵入してくるという場合もあります。
イエダニの駆除をする前にネズミ対策をしよう!
イエダニの発生は、ネズミなどの小動物が家の中や家の周りに住み着いているサインともいえます。
イエダニが発生したときには、イエダニだけを駆除することはむずかしいです。まずはネズミ対策をしましょう。ただ、わなを仕掛けて捕獲したり、殺虫剤で殺処分したりするのは、一般の方にはハードルが高い駆除方法ですので、あまりおすすめしません。
ここでは、「ネズミを見たくない……」「死骸の処理はムリ!」という方にもできるネズミ駆除方法を2つご紹介します。
ネズミ対策1:超音波発生装置を使用
ネズミが生息していそうな場所に超音波発生装置を設置しましょう。ネズミはとても耳がよく、わずかな周波でも異変を感じ取って逃げていく習性があります。その性質を使ってネズミを追い払うのがスマートな方法です。
ネズミ退治用の超音波発生装置は、ホームセンターやネットでも多くの商品が販売されていますので、目的に合ったものを選ぶことができます。ただ、ネズミは学習能力があるので、超音波が危険な音ではないと認識すると効果がなくなるかもしれません。
ネズミが学習能力を発揮して戻ってきてしまうという場合には、ちがう超音波を出す装置を設置し直す必要があるでしょう。どうしても自分で対策しても効果が出ないという場合は、次にご紹介する対策法が有効です。
ネズミ対策2:害虫駆除業者を利用
ネズミの駆除に困ったときには、プロの手を借りるのもひとつの方法です。プロに依頼すれば、ネズミやネズミの死骸を見ることなく、駆除することができます。
イエダニとネズミの両方をまとめて駆除するというやっかいな問題は、プロに任せて適切に解決してもらってはいかがでしょうか。業者に任せて、イエダニをネズミごと追い払いましょう。
イエダニの弱点である「熱」を使った3つの駆除方法
イエダニは、ほかの一般的なダニとはちがい、洗濯で死滅することはありません。ただ、熱には弱いという特徴がありますので、その弱点を使って効果的に対策をしていきましょう。自宅でできる「熱」を使った駆除方法には以下の3つがあります。
(1)乾燥機
自宅に衣類乾燥機がある場合は、積極的に利用しましょう。布団などの大きいものが家庭用の乾燥機に入らないという場合には、コインランドリーを利用するのも手です。
(2)アイロン
イエダニは60℃くらいで死滅します。衣類やシーツなど、アイロンがけが可能なものには積極的にアイロンをかけるのがおすすめです。
(3)熱湯
60℃以上の熱湯を利用するのもおすすめです。浴槽などに洋服やシーツなどを入れて熱湯をかけましょう。ただし、シルクや羽毛など熱に弱い素材もあります。コットンやポリエステルなど、熱に比較的強い素材で試すようにしましょう。
まとめ
イエダニが発生したときには、イエダニの生態や特徴を理解したうえで、適切に駆除することが大事です。イエダニは、ネズミなどの小動物に寄生して家に侵入してくるため、イエダニだけを駆除するのがむずかしいからです。
イエダニの駆除をするときにはまず、ネズミ対策から始めなければいけません。「ネズミが家にいるなんて考えたくない」「ネズミの駆除は自分でできない」という方は、ネズミ駆除を専門業者に依頼するのがおすすめです。
弊社では、お客様のご要望に合わせて業者紹介をするサービスをおこなっております。「イエダニとネズミをまとめて駆除してほしい」「信頼できる駆除業者に依頼したい」「すぐに対応できる業者を紹介してほしい」といったご要望があれば遠慮なくご相談ください。
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