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ハウスダストとダニの関係とは⁉ダニの駆除方法や予防策について

ハウスダストとダニの関係とは⁉ダニの駆除方法や予防策について

ハウスダストという言葉を、最近は耳にする機会が増えました。けれど、その実態について詳しく把握している人は、まだそれほど多くはないかと思います。

そのため、なかにはダニとハウスダストは関係ないと考えている人もいることでしょう。本コラムで詳細に紹介していきますが、はハウスダストのなかにダニは含まれるのです。

さらに本コラムでは、ハウスダストの危険性とダニの危険性、そして効果的な対策法についても紹介します。ハウスダストの一種でもあるダニは、放置しておくとアレルギーなどの発症させるおそれがあるのです。

本コラムを参考にして、みなさまの日々の健康維持に役立ててくだされば幸いです。

ダニはハウスダストの一種

ハウスダストは、病原菌などの名前ではありません。ハウスダストという言葉の指すものにはダニをはじめ、繊維クズや花粉など、さまざまな存在が含まれています。ハウスダストの多くはアレルギーを引き起こす要因であるため、具体的な対策をとって健康を守るようにしましょう。

ハウスダストとは

室内に存在する極めて小さいものを総称して、ハウスダストといいます。具体的には食べカスやペットの抜け毛、布製品などの素材から出た細かな繊維、そしてダニの死骸やフン、カビや花粉などです。とにかく視認できないほど、細かく小さい『ほこり』のことを指します。

ハウスダストの特徴としては、極めて小さく軽いので私たちのちょっとした動作によって空気中に舞い上がってしまいます。特

定の箇所に近づかなければ吸引することを避けられるというわけではなく、どこにいても吸引してしまいます。なので、身を守るためには適切な対策が必要になるのです。

ハウスダストはアレルギーの原因となる

目に見えないほどの小さなホコリであるハウスダストには、無数のアレルゲン(アレルギー症状の要因となる物質)が含まれているのです。

そのため、ハウスダストをアレルゲンとする人が吸い込んでしまうと鼻や喉にダメージを与えてアレルギー鼻炎になってくしゃみがとまらなくなったり、気管支炎になって咳が止まらなくなったりすることがあります。

それから、ハウスダストをアレルゲンとする人の皮膚に付くと、赤身やかゆみなどを起こすアレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎といった深刻な健康被害に発展するおそれがあります。

ダニやペットの抜け毛などでアレルギー反応を起こしてしまう人にとっては、ハウスダストもアレルゲンである可能性が高いでしょう。

アレルギー疾患はアレルゲンを限界以上に接種してしまうと発症するおそれがあるので、今はアレルギー反応が出ていない人でも危機感をもってハウスダスト対策をしなければなりません。

ダニは危険?だから駆除が必要です

ダニは危険?だから駆除が必要です

ハウスダストのなかでも、とくにダニはおそろしい存在です。ダニは生きているあいだでも死んでしまってからでも、私たちの健康に大きな害をもたらします。

ダニがまったく潜伏していないという部屋はほとんどないので、日常的に危機意識をもって対策しましょう。

ダニアレルギーがおそろしい

最近、咳が頻繁に出るという人は、もしかするとダニが原因のアレルギー性喘息(ぜんそく)かもしれません。小さなお子さんがいらっしゃる家庭で、そのお子さんが日常的に咳をしている場合は、まずダニアレルギーによる喘息を疑いましょう。

なぜなら、小児喘息の原因の8割以上が、ダニアレルギーだといわれているからです。

さらに、ダニが原因のアレルギー症状には、食物を介してダニを摂取することにより発症するものもあるため注意が必要です。医学的には『経口ダニアレルギー』と呼ばれています。

ダニに対するアレルギー反応が要請である体質の人が、ダニが発生したお好み焼き粉やパンケーキ粉などを気づかずに食べると、嘔吐や腹痛、その後意識の混濁や経過呼吸困難などの危険なアナフィラキシーショックを起こすのです。

ダニに刺されることでかゆみの原因にも

屋内にいるダニは『屋内塵性(おくないじんせい)ダニ類』と呼ばれます。そのなかでも私たちの生活と関わってくるダニとしては、『チリダニ』『コナダニ』『ツメダニ』の3種類が代表的です。

これらのなかで、ツメダニだけは人を刺すことがあるため気をつけなければなりません。

ツメダニに刺されると、肌が赤く腫れてしまい、強いかゆみが出ます。屋内塵性ダニ類のなかでとくに多い種類はチリダニといわれています。

多かれ少なかれ、ダニが屋内に発生する可能性があることに変わりはありません。もし、肌に強いかゆみをともなう腫れができていた場合は、ツメダニが潜んでいることを疑ったほうがよいでしょう。

ダニは1年中注意が必要

ダニは温度が20℃~30℃、湿度が60%~80%に保たれている環境を好みます。そのため日本国内の一般的な気候に照らし合わせると、ダニはとくに梅雨時から夏場にかけて活発になります。しかし、最近では冬場でも注意が必要です。

なぜなら、冬場に暖房器具を使うことは、私たちにとって当たり前になっているからです。暖房器具によって室内が暖められると外気との寒暖差が生じて、大量に結露が発生します。

それが原因で室内の湿度も上昇した結果、その部屋はダニが好む環境になってしまうのです。たとえ冬場でも暖房器具を使っているならば、ダニ対策が必要になります。

いざ駆除!効果的な方法を伝授

ダニの駆除するためには、常に部屋をキレイに掃除しておこうと考える人は多いことでしょう。しかし、やみくもに掃除をしても効果的ではありません。その場所に合った効果的な方法により、ダニを効率よく駆除できるのです。その具体的な方法を紹介します。

場所に合ったやり方でしっかり駆除!

・布団やカーペット類の効果的な駆除方法
最も効果的な方法は、高温乾燥機を使うことです。所有していない人は、近所のコインランドリーまで出かけましょう。高温乾燥機は、大半のコインランドリーには設置されています。乾燥にかける時間は大体20~30分です。そうすることでダニの多くを駆除できます。

・タンスや衣装ケース内の効果的な駆除方法
長いあいだ開けることのなかったタンスや衣装ケース内では、ダニが繁殖している可能性が高いです。

まずは収納してあった衣類(布製品)をすべて高温乾燥機にかけてください。そうすることで、衣類に潜伏していたダニを駆除できます。引き出しやケース自体にも付着している場合があるため、念入りに掃除機をかけておくのもよいでしょう。

・ソファーの効果的な駆除方法
スチームアイロンを使います。ソファーの種類によっては、奥に潜むダニまで駆除することは難しいですが、ただ掃除機で吸引するよりは多くのダニを駆除できます。スチームアイロンを使ったあとは、ドライヤーなどでしっかりと乾かして最後に掃除機をかけましょう。

・畳の効果的な駆除方法
ダニが大量に繁殖する前であれば、スチームアイロンの利用が効果的です。スチームアイロンを使う場合は、畳が焦げないように、温度設定やアイロンをあてる時間などに細心の注意を払いましょう。

しかし大量繁殖してしまったあとは、自力での駆除は困難になります。その場合は、業者に駆除を依頼するのはいかがでしょうか。

部屋全体を一気に駆除するには『くん煙剤』や『くん蒸剤』がオススメ

「場所ごとに駆除するなんて手間だ」という人には、くん煙剤やくん蒸剤の使用がオススメです。それらを使えば、カーペットから天井、畳やフローリングまで、部屋全体に潜むダニを駆除することができます。

ダニは一生のうちに50個~100個もの卵を産むほど、繁殖力が強い生き物です。そのため1箇所に潜んでいれば、室内のほかの場所にも潜伏している可能性が非常に高いでしょう。そのような部屋であれば、くん煙剤やくん蒸剤を使って一気に駆除するのが効果的です。

ただし使用時には、大量の煙や霧から守るために、精密機器や衣類などにはかならずカバーをかけるか、外へ運び出すようにしてください。そして火災報知器やガス漏れ警報器が煙に反応してしまうことがあるので注意しましょう。

ダニ駆除後のアレルゲンの除去が重要!

ダニは「駆除したからおしまい」ではいけません。ダニは生きているものだけでなく、死骸やフンもアレルゲンとして、私たちの健康に害をおよぼすからです。駆除したあとはかならず掃除機をすみずみまでかけて死骸やフンを吸引しましょう。

生活環境を整えてダニ・ハウスダスト予防

適切な対策をとり、私たちの生活環境をダニにとって好ましくないものに整えることができれば、ダニから身を守ることができます。生活環境を整えることで効果的なダニ対策ができるので、これから紹介することをぜひ実践してみてください。

こまめに換気する

これは基本中の基本といってよいでしょう。空気を循環させることは、ダニ対策だけでなく、カビ予防など健康維持にも役立ちます。日常的な換気がなにか害になることはまずありませんし、とても簡単な方法なので、できるだけ換気するようにしましょう。

部屋の湿度を下げる

ダニは高温多湿な環境を好みます。そのため、除湿器を使うなどして、室内の湿度をなるべく下げるようにしましょう。雨天などやむを得ないときもありますが、できるだけ部屋干しをするならば換気にくわえて除湿器を使うなどして、湿度を下げることを心がけることも効果的です。

カーペットを使わない

カーペットは布団と並んでダニが繁殖しやすい場所になります。可能であれば、カーペットは使わずフローリングのほうがダニ予防になります。

どうしてもカーペットを敷きたいという場合は、定期的に布団乾燥機を使うなどして、できる限り乾いた状態を維持しこまめに掃除機をかけましょう。

布製品を別のものに変える

ダニのなかにはコナヒョウダニのように食物に潜む種類もいるのですが、一般的には布製品に潜伏するものといわれています。不要な布製品は部屋からなくし、ほかの素材で代替できるものは布製でないものにしましょう。

ソファーなどは布に比べてダニが繁殖しにくい革やアクリル素材に変更することをオススメします。

ダニ退治は業者に依頼する手段も

ダニは極めて小さな存在です。室内のどこに潜んでいるのか、正確に知ることはまず不可能といえます。ですが、ダニが存在していないということはないでしょう。なので、健康を維持するためにも、ダニの予防や駆除は日常的におこなう必要があります。

人間がダニの潜んでいる場所を目で見てみつけられるならば、重点的に退治するべきところがわかるかもしれません。しかし、ダニのような小さな生き物がどこに潜んでいるかを人間が探すのは難しいです。

ダニは驚異の繁殖力をもっています。そのため、中途半端に駆除をおこなっただけでは、またすぐに増殖してしまうおそれがあります。しかし、個人の力だけでは、一度で徹底的に駆除をすることはまず無理でしょう。

ダニに悩まされているのであれば、退治を業者に依頼することも効果的な手段のひとつといえます。手間のかかる駆除を自分でおこなう必要もありませんし、プロであれば徹底的に駆除してくれます。

自分の時間を効果的に使えてなダニ予防の方法なども教えてもらえることを思えば、依頼して損はないでしょう。

まとめ

ハウスダストとダニは、まったくの別物というわけではありません。ハウスダストのなかにはダニも含まれているのです。そしてダニは、花粉やペットの抜け毛といった、ハウスダストに含まれるほかのもの同様に、アレルギーの原因として私たちに健康被害をもたらします。

ダニの駆除や予防方法のなかには、自分の力でおこなえることも多いです。日常的にダニに対して危機感をもち、場所に合わせた適切な駆除や予防策を講じることで、ダニから自分たちの健康を守ることができるでしょう。

しかし、ダニを徹底的に駆除することは、自分の力だけではまず不可能です。「費用がかかってしまうから、自分でどうにかしよう」と考えることも確かに大切ですが、早めの対策をとらなかった結果、アレルギー症状が深刻なものになってもいけません。

ダニに悩まされている方、徹底的な駆除を望まれる方は、無理せず業者に依頼しましょう。

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