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急繁殖するノミは“卵”の駆除が肝心!繁殖リサイクル・駆除方法を解説

急繁殖するノミは“卵”の駆除が肝心!繁殖リサイクル・駆除方法を解説

ノミの卵の駆除をしっかりとおこなえば、家中からノミが消えるかも?ペットが散歩や遊びで外出した際、たまに持ち帰ってきてしまうのがノミ。また、家の中はノミにとって最適な環境であるため、1匹持ち帰っただけでも、短期間で数えきれないほどに繁殖します。

このコラムでは、厄介なノミの繁殖を防ぎ、駆除するための方法を一挙ご紹介!ノミの成長過程や、さまざまなタイプの駆除グッズを知って、効率よく徹底的にノミの駆除をしましょう。

また、ペットにノミがついていないかを見極める方法もご紹介していますので、家にノミがいる疑いがある方はぜひ、お試しください。人体にも影響を及ぼすノミを、そのまま放置することはとっても危険です。

ノミの卵ってどんな形?まずは卵の特徴をつかもう

ノミの卵を目にしたことがありますか?犬や猫などペットを飼っている家庭は特に、目にする機会が多いのではないかと思います。といっても、実際は直径0.5mm大というギリギリ目で確認できるくらい小さな卵です。

ノミの卵は楕円型で真珠色をしています。温度や湿度といった周囲の環境が発育に大きく影響し、0℃になると死んでしまうほど繊細です。

卵の表面は粘着性がなくなめらかで、犬や猫の体表に付着することなく床などに落下します。温度27℃、湿度50%以上という環境が、ノミの卵の発育には最適だといわれていて、この環境下であれば約1日~6日でふ化するほど生育が早いのです。

驚異的スピードで繁殖!ノミの繁殖サイクルは恐ろしい

驚異的スピードで繁殖!ノミの繁殖サイクルは恐ろしい

ノミは卵→幼虫→サナギ→成虫という4段階の成長過程を繰り返して繁殖します。ノミの最大の特徴であるのが、驚異的なスピードで進行する繁殖サイクルです。ノミの一生はわずか1~2か月ですが、侮ってはいけません。

〇卵の時期

  • ・約1~6日で卵からふ化

〇幼虫の時期

  • ・1~2週間の間に二度の脱皮をする

〇サナギの時期

  • ・約1週間でう化

〇成虫の時期

  • ・光や熱、二酸化炭素に反応することで動物の体表に付着
  • ・付着してから8分以内には吸血を開始
  • ・吸血後2日以内に産卵開始(1日平均30個)

まもなく産卵を迎えるメスのノミが10匹いたとすれば、わずか30日後には成虫が約2,000匹、卵は90,000個以上、幼虫は十数万匹にまで繁殖するといわれています。

ノミの卵は見つけ次第駆除を!徹底的なノミ駆除のコツ3選

ノミの卵を発見したら、あなたの家にノミが繁殖している動かぬ証拠です。駆除する必要があるのですが、ノミ駆除によく使われる燻煙式の殺虫剤は、実は卵にはあまり効果がありません。ではそんな卵を駆除するにはどうすればよいのでしょうか。ノミの卵を駆除する方法をご紹介します。

まずは何よりも室内の掃除

まずは徹底的に室内を掃除しましょう。成虫を生かしていては、つぎつぎと出産がおこなわれ、いくらノミの駆除に励んでも意味がありません。ペットが主に生活するスペースやカーペットなど、ノミが生息しやすい場所は家の中にたくさんあります。

あやしいところは徹底的に掃除機で清掃するのを、毎日継続することが大切です。掃除機にもいろいろな工夫を凝らしましょう。ゴミパックを殺ダニ用に替えるだけで、ノミの殺傷率は上がります。

吸い取り口に殺虫剤をまいたり、フィルターを洗浄液に浸したりして掃除機をノミ対策仕様にすることも有効でしょう。また、部屋にスプレータイプのノミ駆除薬をまくことも忘れずに。

布団、カーペットを乾燥機にかける

布団やカーペットもノミが集まる場所です。ペットが歩いたり、座ったりするカーペットは特に多くのノミが生息していると考えていいでしょう。布団やカーペットのノミを駆除する方法をご紹介します。

実は、ノミは熱に弱く、60℃以上の環境では生きていくことができません。その特性を利用しない手はないですよね。ここで役に立つのが、乾燥機です。布団乾燥機をかけることによって、多くのノミを駆除が実現されます。

ただ、ノミの卵には熱耐性があり、成虫に比べて熱処理の効果が出にくいです。なので、最低でも30分は布団乾燥機をかけるようにしましょう。また、天日干しも有効な駆除方法です。日光による熱と乾燥は、多くのノミを退治してくれます。

天日干しをするときは、必ず両面おこなうようにしましょう。天日干し後はノミの死骸があらゆるところに付着した状態になっているので、掃除機で吸引することを忘れないようにしなければなりません。

卵には【ピリプロキシフェン】入りの駆除剤が効果的

熱耐性を持っていて、燻煙式の殺虫剤もあまり効果のないノミの卵は、厄介な存在です。そんなノミの卵に効果があるとされているのが「ピリプロキシフェン」という成分。現在は、ピリプロキシフェンが含まれた駆除剤も登場しています。

ピリプロキシフェンが、重宝される理由は主にふたつです。ひとつは、卵や幼虫段階のノミに取り込まれることで、成長を止めることができるということ。ふたつめは、ピリプロキシフェンは哺乳動物に対してはほとんど無害な物質であることです。

害虫の駆除には駆除剤が必要不可欠ですが、飼っているペットや人体への影響はないのかどうかは、正直とても心配ですよね。ピリプロキシフェンは、ノミの駆除を、安全かつ徹底的におこなえる優れた成分なのです。

成長してしまったノミは、見つけ次第駆除を!

成長してしまったノミは、見つけ次第駆除を!

ノミの卵がいかに厄介な特性を持っているのかをご紹介しました。ここまで紹介してきた方法で多くのノミを駆除することはできますが、すべてのノミを完全に駆除することは難しいでしょう。駆除しきれなかったノミを発見したときは、これ以上の繁殖を防ぐためにもすぐに駆除しましょう!

ノミ駆除グッズと業者依頼

ここまでにもいくつか駆除グッズをご紹介してきましたが、改めて駆除グッズにはどのようなものがあるのか挙げていきたいと思います。

スプレー

天然成分のみで作られているものも多く、安全性を重視したい方にオススメなのがスプレー。注射針付きのスプレーもあり、畳やじゅうたんの奥までスプレーできるものもあります。商品によって、使用できる場所などが異なるので、使用方法をよく読んでから使いましょう。

粘着テープ

コロコロやガムテープを使って、じゅうたんやマットレスについているノミをとります。人体やペットにも影響のない方法ですが、ひとつ注意しなければならないのは「ノミを誤って潰さないこと」です。

ノミはつぶれると卵が飛散してしまいます。一度に多くの卵を持つノミを潰してしまうことは、なんとかして防ぎたいですよね。

燻煙剤

燻煙剤のいいところは、部屋全体にくまなく駆除剤を充満させることができること。家のどこがノミのたまり場になっているのか、まったく見当がつかない場合は燻煙剤を使ってみるのがオススメです。また、大きくて動かせない家具と壁のすき間などに生息するノミにも効果が期待できるメリットも。

以上のような駆除グッズを使ってみても、ノミの駆除が思うようにいかない、つぎつぎ繁殖していくのできりがない、と感じる方は専門業者に依頼してみるのもひとつの方法です。ノミの駆除に関する経験も知識も豊富なプロに任せることも検討してみてはいかがでしょう。

刺されないよう自己防衛も大切

家の中にノミがいる疑いがある場合、飼っているペットが散歩や遊びで外出したときに連れ帰ってきているケースが多いです。心当たりがある方は、ペットにノミがついていないか確認してみましょう!

ノミとり櫛でペットの被毛を整え、とれたものを濡れたティッシなどに乗せてみてください。赤黒いシミが点々とできるようであれば、ノミが付着している証拠です。ペットから吸血したノミの糞が、水でにじんで赤黒くなるのだとか。

滴下式の駆除剤などで、ペットについているノミを駆除し、上記のように家中を徹底的に清掃しましょう。また、駆除するときは刺されないように注意が必要です。刺されると、強いかゆみを伴うだけでなく、感染症を引き起こす可能性も!家やペットだけでなく、自分の身もノミから守りましょう。

まとめ

ノミは卵から成虫という成長過程を通って、頻繁に繁殖する厄介な害虫のひとつです。更なる繁殖を防ぐためにも、見つけたらすぐに駆除をしましょう。ここでは、ノミの駆除補法についていくつかご紹介しました。

驚異的な繁殖力を持つノミを撲滅するには、卵を駆除することがポイントです。表面には粘着性がないため、ペットの身体からいろいろなところへ落ちるし、熱耐性も持つノミの卵。ノミの存在が疑われたら、すぐにピリプロキシフェンを含む駆除剤を使用しましょう!

ノミに刺されると強い痒みに襲われたり、感染症にかかってしまう可能性もあり、人体にも大きな影響を及ぼす害虫です。家やペットのノミを駆除するときは、刺されないように細心の注意をしながらおこないましょう。

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