『ノミ』と聞いて、「飼っている生き物たちの体毛などに居る、目に見えないほどの小さな虫」ということは何となく知っていても、それ以上の知識はなかったり、ノミ同様に衛生害虫と言われている「ダニ」や「南京虫」との違いがよくわからない方も多いはず。ここでは『ノミ』に焦点を当て、どんな生き物なのか、私たちの生活にどんな影響があるのかをみていきましょう。
姿がわからないだけで実は相当な数が存在するノミ。では具体的に私たちにとってどんな影響があるのでしょうか。
【ノミは吸血虫!】
ノミは食べかすや糞を食べる以外にも、ペットの体に寄生し血を吸って栄養を得ています。熱や二酸化炭素に反応する性質があり、吸血源となるペットに持ち前の跳躍力でジャンプ、その後寄生して吸血するのです。一度寄生すると10日~2ヶ月も血を吸い続けることがあり、大量寄生による貧血、皮膚炎、ノミが媒介した感染症で下痢や血便になるなど、ペットへの健康被害が心配されます。
【勿論私たち人間も注意!】
「うちはペットを飼っていないから・・・・・・」と言って油断はできません。ペット同様に、ノミは私たち人間も吸血するからです。床に座る習慣がなくとも、膝下くらいの高さまではジャンプすることが出来ますので、足に直接跳び乗ったり、ソファーに跳び移ってから人間の身体の血を吸うことは可能です。ノミに刺されると非常に強い痒みが生じます。
ノミの生態や危険性を知ったところで、次は部屋の中にどれだけノミがいるのか実態を調べてみましょう。調査結果のデータを収集した上で、どんな環境対策や清掃方法が有効か、掃除道具はどんなものが良いかを考えた方が得策です。
一体ノミがどれだけ潜んでいるのか。これにはダニ対策用に使われている判定キットを使うことができます。大がかりな調査機材は不要、ノミがいると思われる場所を掃除機などで吸引し試薬に浸けるだけで検査内容がわかるという代物で、家庭用に個人で購入することが可能です。ただ簡易的なものであるので、より詳細を調査するには害虫駆除業者などに依頼するのが賢明でしょう。ほかにも、ニオイ対策、感染症対策、ノミ以外の繊維害虫対策などにも対応してくれる業者があります。