ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)という農薬により、姿を消したと言われていた南京虫ですが、ここ数年、被害増加が日本国内だけでなく、世界中で問題視されています。身体的・経済的にも大きな被害を及ぼすこともある南京虫に刺されてしまうと、どうなってしまうのでしょうか?今回は南京虫の知られざる生態をご紹介します。
何かに刺された?!
こんな症状の
時は・・・
犯人は南京虫?!
その正体、南京虫かもしれません…
南京虫の発生が疑われる場合、なぜ発生しているのか、どこに潜伏しているのか、などを調べる必要があります。このような調査を行うときに、南京虫の生態を知っておけばスムーズに作業が進むでしょう。ここでは、南京虫の調査をどのような概念で行うのかを紹介していきます。
海外からの渡航者や日本人の海外旅行者、インターネットの普及による流通の増加に伴い、南京虫も増加傾向にあります。南京虫の流入は以下のことが原因だと考えられます。
よく聞かれる被害が、外出先の海外の衛生状態の悪い格安ホテルで、南京虫に刺されたというものです。海外では有効な薬なども手に入れられず、そのまま南京虫を持ち帰ってしまう恐れもありますので、「持ち帰らない・持ち込まない」ことに十分に注意しましょう。
【南京虫が誘引されるもの】
南京虫はどのようにして吸血対象である人間や動物を探すのでしょうか?ここでは主に2つの方法を取り扱います。
南京虫は飢餓環境下でも生きられるようになっていますが、出来るだけ手っ取り早く血を吸い、空腹を満たすことの出来る以下のような場所に生息しています。
【特に南京虫の被害が心配される場所】
南京虫は英語ではベッドバグ(bed bug)と呼ばれています。
建物内の上記のような場所に潜伏していることが多いのが由来です。
ベッド以外にも以下のような場所にも潜伏します。
トコジラミ発見!徹底的な駆除を!
もしも、
刺されてしまったら…?
掻かず、慌てず、
適切な対処を!
万が一南京虫に刺された場合、激しい痒みや皮膚の赤みといった症状が見られます。よく手の甲などの皮膚の柔らかい場所が狙われます。時には噛まれてすぐに症状が現れない時もあり
以上の点から南京虫の被害は発見が遅れるケースも多くあります。
南京虫は生命力が強いため、見つけたら出来る限り早く以下3つの対処を行いましょう。
①薬の投与
抗炎症作用に優れたステロイド剤の塗布、抗ヒスタミン剤の内服が効果的です。
②駆除
薬剤と散布、業者への依頼のような方法で駆除が行えます。
③予防
布団を天日干しにしたり、熱い乾燥機にかけたりすると、熱に弱く、常温でしか生きられない南京虫を駆除できます。アロマオイルや竹酢液も忌避効果を発揮することがあります。吸血被害軽減のためにも是非行ってみましょう。
南京虫の侵入防止を1人で行うのは難しく、一度侵入を許してしまうと1人で完全に駆除をするのは極めて困難です。
しかし、被害を少しでも小さくするためには、定期的な清掃や対策が大切になります。出来るだけ室内を清潔に保ち、刺された患部の炎症が酷いようであれば、病院などで治療を受け、少しでも被害が悪化していると感じたらすぐに業者に相談しましょう。